2019年6月12日

集合煙突修復に至り断熱仕様を考えてみた

前回の投稿が思い出せないくらい昔ですが 粛々と進めていきます
寒冷地で見られる集合煙突の修復についてです


最近の薪ストーブでは金属製の二重断熱煙筒が使われる事が多いですが
昔の家では屋根の上にひょっこりと勃っている集合煙突が活躍しています
集合煙突は打ち込みのものとブロック詰みのものがありますが
今回の修復対象は打ち込みでしたので詰み直すという選択が難しく
崩壊が進んでいる部分を除去し鉄板で包んでしまうという方法をとりました

で 問題になるのが焚く燃料です 何故燃料が問題になるかというと
煙道にコールタールが付着するような燃料の場合煙突そうじが必要になるからです
また鉄板が外気で冷やされたところに煙が当たると気体→液体→固体と凝縮する事も
考えられるので 煙が当たる部分(内側)を防錆の意味も含めてステンレスで
外側をカラーのガルバリウム鋼板で作成し その間にロックウールを鋏み
低い外気温が煙へと伝わる前に排気されるように考え作製してみました

煙突掃除も考えて陣笠は取り外し可能なように作成しました
北海道でよくみられるH笠は結露しやすいと思っていますので
敢えて陣笠にしてあります 山中ですので複雑な気流は考えにくいので
煙道に風が吹き込む事もないと考えています
仮に吹き込むようであれば断熱材を充填したH笠の作成も視野にいれる必要があります
それと土管の直径が6寸でしたので市販品で容易に手に入るものが4寸あたりで
無理に使用することでボトルネックを作ってしまうと煙の流れが悪くなるのを
避けたかったというのも市販品を使わなかった理由です

実際に屋根上で煙突に取り付けた状態です
集合煙突に巻かれたロープは家主様が自分で煙突掃除する際に必要なので
取り付けて欲しいという依頼にて取り付けました 安全第一です

さて 来春どういう状態で再会できるか楽しみです 同時に何事もないように祈りつつ
断熱二重H笠も作成していく必要があるかもしれませんね

今回も展開に関しては陣笠は計算機で 下の角から丸へのハカマ部分はJwcadで作成しました
上記商品は有ると便利ではありますが素材が基本的に地上(低い所)から煙突掃除を擦る為の道具で 集合煙突の灰出し口から差し入れると回転させた時にロッドと灰出し口の部分が摩擦し融け切れるた事がありますのでご注意ください

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