2011年2月14日

ステンで包む


友人より35センチ角の板が欲しいとの連絡。使用方法を聞いて水気の多いところで常に水がかかるような状況で使用するらしい事を聞き出す。なかの板は部屋に転がっていたコンパネ、あとは大親方の目を盗んで、工作所に転がっていた端材でLets Making!


まず、コンパネ(正式名称コンクリートパネル)を350ミリ角に切り出します。写真からもわかるように染み焦げ等がある立派な端材。工作所の奥まった所にあったステンレスの端材、磁石を近づけるとぴったりと付くのでSUS430フェライト系です。ニッケルが含有していませんので錆びるステンレスです。ステンレスは組成によって分類され用途も色々と分けて使わなければなりません。組成によって加工の難易も違うので作る前に用途等を聞いて選定しなければなりません。
シャーリングにて切断
箱折をするのでFLAP(耳)の部分も罫書いて切断します。
切削作業終了
細かなところは鋏で切り込みます。
箱折の図
ボックスベンダーでワークの大きさに合わせて折刃の長さを調節し箱折します。
コンパネを組み込む
箱折が終わったところで、中にコンパネ(正式名称コンクリートパネル、大切なので二度言います)を入れます。ちょっとしたコツが必要ですが上手くいきました。
ハンダ付けの図
ハゼ組になっていませんので、FLAP(半田しろ)を折り込み、四隅を半田にて接着します。使用温度、強度等各種条件を考えても溶接までする必要なありません(何より、この薄さを溶接するとなるとバックシールド等で必要以上に価格を釣り上げてしまいますから)。 角を鑢で丸めて怪我をしないようにして完成!冒頭の写真となります。最近のレアメタルの高騰でステンレスの価格はエライ事になっております。良い素材をつかって満足して頂ける仕事をしたいのですが価格的な事で折り合わない事が増えてきてやり難いご時世となっておりますなぁ。








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